2009年01月25日

[本] ラクをしないと成果は出ない

 日垣隆著、大和書房刊。「仕事の鉄則100」というサブタイトルらしきものがついています。見開き2ページで1項目ずつ、全部で100の仕事に関わるアイデアが書かれています。

 100のアイデアは、10編に分類されています。基本、インプット、ネットワーク、撃退、独立、継続、組織、時間、アウトプット、生活技術。

 

 なるほど、と感心するものから、そうですねその通り、とか、今の私にはピンと来ないものまで、いろいろとありますが、読み進むのは難しくありません。アイデアの中で、特に印象が残った「鉄則」をいくつかあげると、

 

「ラクをして成果を上げるのが基本中の基本」
全てをゼロから築くのではなく、基本的な事柄は既存の方法を使ってラクをして、細部の変更で試行錯誤をする。

−−
 効率よく成果を得るためには、ということですが、オリジナリティ偏重では上手くいかないこともある、ということ。これは、多くの仕事内容に共通して言えることかな、と思います。

 

「ゴールを必ずイメージしてから仕事に取りかかる」
アウトプット(成果)、仕事のゴールのイメージを明確にして、仕事に取りかかる、進め方を考える。

−−
 ゴールをイメージすることで仕事のプロセスが組み立てられ、また仕事の途中でゴールのイメージをより明確にしていくことで、より合理的なプロセスとなる。
 私の日頃の仕事は、まさにこのような感じ。全くの手探りで進まなければならない場合は、非常に苦しい思いをします。

 

「つまらないと思ったらできるだけ早く撤退する」
人生でやっておきたいことがあるなら、つまらないことはすっぱり止めてしまう方が良い。年齢が高ければなおさら。

−−
 姿勢としては理解できるが、気が進まない仕事だが生活のため止められない、といった場合では相当な勇気が必要でしょうね。

 

「三日かかることは一日でやる」
全体の仕事量を圧縮するのではなく、重要な点に絞って仕事をする。

−−
 時間があればあるだけ、いろいろな手間をかけてしまう、の反対ですね。経験を積んできた故に可能になる仕事のやり方だと思います。

 

「子供部屋より書斎を優先することが家族のためになる」
子供部屋と書斎を択一ならあえて書斎を選び、子供に大人の威厳を見せるべきである。

−−
 普通なら子供部屋でしょうが、書斎にするのは、子供に「大人になったら、あんな場所を持てるのか、あんなことができるのか、早く大人になりたい」と思わせる、ということだそうです。

 子供に尊敬され、目標にされるような大人になれ、という趣旨ですね。これは気になるところですが、さて、そのようにできているのか、できるのかというと自信はありません。

 

 読み進めれば、単に仕事上のテクニックやメソッドにとどまらず、自分自身の心構え、考え方のヒントになる項目がいくつかは出てくるはずです。

 

 

posted by いさた at 01:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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