昨年の暮れに、自分の子供・五女が受ける点滴にスポーツドリンクを混入させたとして逮捕された母親が、同じ事を既に亡くなっている、次女、三女、五女の3人にもしていた、と認めたそうで、四女の殺人容疑で再逮捕されました。証拠の面から、次女と三女については事件として立件するのは難しいようです。
いずれも、動機は、殺害ではなく、看病をすることで、他人に注目してもらい、同情してほしかった、ということらしいです。「代理ミュンヒハウゼン症候群」である可能性が高まったようでもあります。
長女は健在のようですが、次女以降について、母親を異常行動に駆り立てる何かがあったのでしょうか。看病をして、母親は満足したのかもしれませんが、病気にされたあげく、殺されてしまった子供たちが可哀相でなりません。
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「次女、三女、四女に同じことした」 点滴混入容疑の母
2009年1月14日20時45分
入院中の五女(1歳11カ月)の点滴にスポーツドリンクを注入したとして殺人未遂の疑いで逮捕された母親が、同様の手口で06年に四女の新奈(にな)ちゃん(当時8カ月)を殺害していたとして、京都府警は14日、高木香織容疑者(35)=岐阜県関市神明町4丁目=を殺人の疑いで再逮捕したと発表した。府警は同日、岐阜県警と合同捜査本部を設置した。
五女に対する殺人未遂容疑について京都地検は同日、「新奈ちゃんに対する殺人容疑と関連が深く、両事件を併せて捜査する必要がある」として処分保留とした。
府警によると、高木容疑者の5人の子どものうち次女、三女、新奈ちゃんが、いずれも五女と似た症状で乳幼児期に死亡していたことが判明。高木容疑者に事情を聴いたところ、「3人にも(五女と)同じことをした」と供述したという。ただ、死後に解剖されたのは新奈ちゃんだけで、専門家は次女と三女の立件の難しさを指摘する。
高木容疑者は今回の再逮捕容疑について、新奈ちゃんの点滴に水道水を混入したことは認めているが、殺意は否認。「つきっきりで看病したかった。周囲の人に頑張っていると思われたかった。同情してほしかった」などと話しているという。
捜査本部の調べでは、高木容疑者は06年3月中旬〜4月中旬、岐阜大学医学部付属病院(岐阜市)に入院していた新奈ちゃんの点滴チューブに注射器で水道水を複数回注入し、同年5月5日に死亡させた疑いがある。病院は当時、死因を肺水腫と判断した。
新奈ちゃんは同年2月、肝機能障害と体重低下の症状で個室に入院。病院の検査で、新奈ちゃんの血液から水回りなどに存在する菌が見つかっていた。捜査本部は高木容疑者が注入した水道水が感染源とみている。