2008年12月03日

12万通の郵便物を2ヶ月放置、未配

 日本郵政の郵便事業会社が、12万通の郵便物が入った貨物コンテナを、JRの梅田貨物駅に2ヶ月間に渡って放置していた、と発表。郵便事故としては相当な規模のものですが、放置された郵便物の中に、4万5千通のねんきん特別便があったことから、よりクローズアップされることとなりました。

 

 およそ2ヶ月間に渡って放置されることになったのは、運送会社の伝票のミスや確認ミス・判断ミスが積み重なった事に加え、社会保険庁から発送状況調査の依頼に対して、郵便事業会社が調査を行っていなかった、ということまでも重なったのが原因と言えるようです。

 こうも都合良くミスが重なるものだな、という印象ですね。確認不足、と端的に言うのは簡単ですが、ここまで重なることになった背景はどうなっているのでしょうね。

 ハインリッヒの法則を準用すれば、今回のような1件の重大事故が起きる以前には、29件の小規模な放置や未配が起きていて、さらに未配までに至らないものの、その危険があったり「ヒヤリハット」が300件は起きている、ということになります。

 

 私の周辺でも、ここ1〜2年ほど、郵便物の未配や誤配、といったケースに、以前に比べて良く遭遇するようになりました。資源の無駄遣いのダイレクトメールの誤配はどうでも良いのですが、発送した重要な書類が未配になる、あるいは到着するはずの重要書類が誤配されて遅れてしまう、というのは非常に困ります。

 確実性を高めるためには、書留なり配達記録にすれば良いのでしょうが、見積書や請求書を送るたびにそんなことをしているわけにもいかず・・・・

 

 郵便に対する信頼が、年々揺らいでいく一方です。民営化の是非をとやかく言うつもりは無いのですが、やはり郵便事業の民営化が、信頼性低下の一因であるのかもしれません。かといって、国営に戻せば信頼は元に戻る、というものでもないのですが。

 

YOMIURI ONLINE
梅田駅に郵便物放置、12万通のうち「ねんきん」4万通余

 日本郵政グループの郵便事業会社は2日、JR貨物の梅田駅(大阪市北区)構内に約12万通の郵便物を約2か月間にわたって放置していたと発表した。郵便物には「ねんきん特別便」約4万5000通も含まれていた。

 放置されていたのは、主に関西方面に配達される郵便物。9月23日に新越谷支店から新大阪支店あてにコンテナで発送された。コンテナは翌日に、梅田駅に到着したが、そのまま放置されていた。11月27日になって、下請けの輸送業者の社員が、梅田駅構内に滞留しているコンテナがないか調べたところ、郵便物が入ったままのコンテナが見つかったという。コンテナ丸ごとの郵便物が放置された事故は、民営化後初めてだ。

 郵便事業会社によると、新大阪支店の担当社員がコンテナの帳簿の確認を怠っていた。また、下請けの輸送業者同士の間でも、輸送したコンテナ数を確認する連絡が徹底していなかった。

 見つかった郵便物は、差出人の了解を得た上で、順次配達する。ねんきん特別便については、社会保険庁の了解が取れているため、12月3日以降に順次、受取人に配達される。郵便事業会社の伊東敏朗常務は、記者会見で「再発防止策を徹底する」と陳謝した。

(2008年12月3日01時49分  読売新聞)

 

「ねんきん特別便」放置、指摘にも調査怠る…郵便事業会社

 約4万5000人分の「ねんきん特別便」を郵便事業会社(東京)が約2か月放置していた問題で、多数の特別便が不達になっていることを社会保険庁から11月中旬に伝えられたにもかかわらず、同社が、運送業者などへの調査を怠っていたことがわかった。

 約半月後の同27日、運送業者が特別便を入れたまま放置されたコンテナをJR貨物・梅田駅構内で発見。同社は「社内の連絡が行き届かなかったと思われる」と釈明している。

 同庁社会保険業務センター(東京)によると、昨年12月から始まった特別便(約1億800万通)の発送作業は今年10月末に終了。11月に入り、大阪、滋賀両府県の社会保険事務所に対し、「特別便が届いていない」という苦情が相次いだ。

 あて先不明の不達のケースとは異なるため、不審に思った同センターが同月14日、郵送を依頼した郵便事業会社銀座支店(東京)に「不達者」のリストを渡し、調査を求めた。

 同センターはその後も、追加リストを同支店に送付したが、同支店はこうした問題を本社に報告していなかったという。

(2008年12月3日15時03分  読売新聞)

 

posted by いさた at 22:59 | Comment(4) | TrackBack(1) | 思い事(固め) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
民営化が悪いと言う論理はおかしいです。
年金の不正など絶対に民間保険会社では発生しません。官庁だからこそ、組織的に国民をだましてきたわけです。
この世で一番信用できないのは国家・・・民間は絶対に約束を守る信頼関係で成立しているのですよ。
Posted by のびぃ太 at 2008年12月04日 06:24
>のびぃ太さん

郵便事業に関して、民営化したけれど、民間並みに業務をすることができない、また「合理化」がうまくできない、ということで、トラブルが発生しやすい状態にあるのかな、とも思っています。

もっと「慣れて」きたら変ってくるのかも知れませんが。

こう言うと、宅配会社にできて郵便会社にはできないの?ということになりますが、官から民に変ったが故に出てくる問題というのもあるのだろう、という感じがしています。
Posted by いさた at 2008年12月04日 11:02
> 管理人様

民間企業なんですから、ラディカルに、再発防止策を講じて欲しいですね。
Posted by tenjin95 at 2008年12月04日 20:59
>tenjin95さん

徹底した再発防止策を講じるのが民間企業としては普通の姿ですが、さて郵便事業会社がそのようにするかどうか。
Posted by いさた at 2008年12月05日 12:38
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<郵便事業会社>ねんきん特別便放置で日本郵政社長が謝罪
Excerpt: {/pc2/}  日本郵政グループの郵便事業会社が社会保険庁の「ねんきん特別便」約4万5000通を含む郵便物約12万通が入った貨物コンテナをJR梅田駅構内に約2カ月間放置していた問題で、持ち株会社「日..
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