今朝の任意同行時から、報じられていますが、 音楽プロデューサーの小室哲哉とその会社の関係者の2名が詐欺容疑で逮捕されています。借金がかさみ、 資金繰りに困った末の詐欺、という感じのようです。
全盛期の90年代は、どこからか流れてくるヒット曲は、ほとんどが小室哲哉の手によるもの、 というすさまじい勢いでした。まさに飛ぶ鳥を落す勢いでしたね。 日本の音楽シーンの一時代を築いたのは間違いないところでしょう。
ただ、2000年以降は、かつての勢いは無くなり、これと言ったヒット曲も出ず、 その名前を聞くことも少なくなってゆきました。落日、の状態だったのでしょうが、このころに事業の失敗などで、 借金が積上がったようです。
そして、今日の逮捕に至ったわけですが、往時の勢いを知るものにとっては、 まさに栄耀栄華からの転落という感じですね。
個人的には、小室哲哉プロデュース、と言う理由で買ったCDはありませんが、昔買ったCDを探せば、 小室哲哉のクレジットが入ったものがあるかもしれません。その程度の関わりではありますが、 やはり一世を風靡した人が転落してしまったさまは、寂しいものです。
小室哲哉が関係する楽曲は、しばらく封印(自粛?)されるのでしょうかね・・・・
YOMIURI ONLINE
小室哲哉容疑者ら3人逮捕、著作権巡り5億円詐取の疑い
音楽著作権売却話を巡る詐欺事件で、大阪地検特捜部は4日午前、音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49) (東京都港区)ら3人を詐欺容疑で逮捕し、小室容疑者の自宅などを捜索した。
大阪地検に入る小室哲哉容疑者を乗せた車(4日午前8時9分、大阪市福島区で)=金沢修撮影売却名目で詐取した5億円のうち3億3000万円は、ジャスダック上場企業の「A・Cホールディングス」(同) に対する借入金の返済に充てられ、残りはクレジットカードの決済などに充てていたことが判明。特捜部は、 同社に対する借入金の返済期限が迫っていたことが犯行の引き金になったとみている。
調べに対し、小室容疑者は「間違いない。私から弁解することはない。被害者には申し訳ない。 潔く刑事責任を認め、弁償したい」と容疑を認めている。
他に逮捕されたのは、小室容疑者が取締役を務めるイベント企画運営会社「トライバルキックス」(東京都港区) 社長・平根昭彦(45)、同社監査役・木村隆(56)両容疑者。2人も容疑を認めている。
捜査関係者によると、小室容疑者らは共謀し、2006年7〜8月、東京都港区のホテルで、 兵庫県芦屋市の会社社長(48)と面会し、自ら作詞・作曲した806曲について、「全著作権が僕にあります」 などとうそを言い、売却代金(10億円)のうち5億円をだまし取った疑い。
社長との面会前、3人は「著作権が自由にならないことを社長に言えば、話に乗ってこないだろうから隠そう」 と話し合っていたという。
小室容疑者は806曲の著作権を音楽出版社に譲渡する一方、主要な12曲をトライバルキックスに、 290曲を別の会社に「二重譲渡」していたが、こうした事実を社長に隠していた。
また、5億円は小室容疑者名義の口座に振り込まれていたが、その後、 1億5000万円は木村容疑者への借金返済に、3億3000万円は、A・ Cホールディングスへの借入金の返済にそれぞれ充てられ、 2000万円は小室容疑者が使ったクレジットカードの決済などに使われていた。
トライバルキックスは06年3月、A・Cホールディングスから3億円の出資を受け、2か月後に全額を返済する 「業務協定書」を締結。担保は小室容疑者の著作権使用料請求権で、同容疑者が連帯保証人となり、 同8月末までに3億3000万円を支払うことや、払えなかった場合は担保権を実行することを確認した。
著作権使用料の請求権は、一部がすでに前妻に差し押さえられており、担保価値が低く、 借入金の返済に充てることは困難だったため、著作権売却話を計画したとみられる。
A・Cホールディングスは建設会社などを傘下に置く持ち株会社で、前身は「南野建設」。 同社株は不正な株価操作の対象になり、昨年11月、大物仕手筋の西田晴夫被告(58)が旧証券取引法違反(相場操縦) 罪で起訴され、公判中。
(2008年11月4日14時33分 読売新聞)
1990年代にミリオンセラーを連発し、超売れっ子音楽プロデューサーだった小室哲哉容疑者(49)の逮捕は、 音楽業界やファンに衝撃を与えた。
絶頂期には納税額が10億円を超え、高額納税者番付の上位に入ったが、最近はヒット曲にも恵まれず、 金銭的なトラブルが絶えなかった。
4日朝、涙を浮かべながら大阪地検特捜部の任意同行に応じた小室容疑者からは、かつての 「時代の寵児(ちょうじ)」の面影は消えうせていた。
小室容疑者は同日午前7時50分ごろ、宿泊していた大阪市淀川区のホテルロビーに大阪地検の係官に連れられ、 姿を見せた。白いTシャツに黒色の上着姿。涙を浮かべ、硬い表情で駐車場に向かうエレベーターに乗り込み、 「ファンに一言」と呼びかけられても、無言のままだった。同地検の庁舎前で数百人の報道陣が車を取り囲むと、 ぼうぜんとした表情を浮かべた。
小室容疑者は90年代、50日足らずでCDアルバムを400万枚売り上げるなど、数々のヒット曲を生み出し、 96年分と97年分の所得でいずれも全国4位の高額納税者となった。曲を作ってほしいという依頼が殺到。 米ロサンゼルスやハワイに豪邸を構え、海外旅行の際に搭乗機のファーストクラスを全席押さえたり、 都内の高級ホテルでスイートルームのあるフロアを借り切ったりするなどして、常にマスコミの注目を集めた。
しかし、5年ほど前からは目立ったヒット曲もなく、今年3月には妻で「globe」のKEIKOさん (ソロ活動ではKCO)の新曲CDを手がけたものの、2万枚に届かなかった。アジアでの事業展開を狙って、 資本参加して香港で設立した音楽関連会社を巡る事業の失敗などで数十億円の債務を抱えた。
その一方、生活ぶりが変わることはなく、 小室容疑者夫妻のクレジットカードの支払いが数千万円に上ることもあった。東京・ 西麻布にある家賃計280万円のマンションに、今も自宅と事務所を置いている。
それに伴って、金銭トラブルが急増。2005年には自身が取締役を務める「トライバルキックス」が、 サッカーJ1・大分トリニータへの約7000万円のスポンサー料を滞納。06年には、 離婚した前妻への慰謝料と長女への月200万円の養育費の支払いに窮し、 「収入減と債務増大で経済的破綻(はたん)の危機にある」と慰謝料の減額を求めて東京家裁に調停を申し立てたが、 認められなかった。
最近は所属していた音楽会社の社員でも電話やメールで連絡がとれない状態だった。「食事は、 弁当やファストフードで済ませている」(関係者)といい、先月30日に東京・六本木ヒルズで開かれたイベントには、 「スケジュールがつかない」と夫婦で“ドタキャン”した。
こうした振る舞いについて、支援者らからも「助けようとしても裏切ってばかり」「借金で苦しんでいると聞き、 支援した。頑張ると言っていたのに……」と厳しい声が上がっていた。
(2008年11月4日15時02分 読売新聞)



