2008年10月05日

[映画] 大決戦!超ウルトラ8兄弟 感想

 記事名のウルトラマンの映画ですが、昨日家族で見に行ってきました。シネ・リーブル梅田に行ったのですが、客の入りは100席中、20〜30名といったところ。

 大ヒット御礼、ということで「大入り袋」をもらったりもしたのですが、率直なところ、う〜ん、これで大ヒット?という印象でした。公開から日数が経っていることもあるかもしれませんが。ま、ゆったりと見られたのは有り難かったです。

 感想などについては、一部ネタバレがありますので、追記部分に。あらすじなどは公式サイトをご覧下さい。では・・・

「大決戦!超ウルトラ8兄弟」公式サイト
http://ultra2008.jp/index.htm

 さて、今回の映画のメインは、ティガ&ダイナ&ガイアの平成シリーズのウルトラマン3名。それにウルトラマンからエースまでのウルトラ4兄弟とメビウスを加えて、8兄弟、というわけです。舞台は横浜で、実質的にはティガのダイゴとレナが中心に話が進みます。

 

 設定としては、ウルトラマンがTVの中だけにいる、という(ウルトラマンが実在する世界に対する)平行世界での話で、メビウスはTVシリーズの世界から、平行世界を救うために迷い込む、呼び込まれる、といった感じです。狂言回し的役割でしょうか。

 パラレルワールドなのですが、ウルトラマンが実在しないという点で、我々の現実世界ともオーバーラップさせているのでしょうね。

 

 平行世界、ということでオールドファンが思わずニヤリ、としてしまう設定や、かつての出演者・関係者がさりげなく出てきたりしています。このあたりは「祭り」としての要素でしょう。

 例えば、ウルトラ4兄弟が、それぞれの作品のヒロインと夫婦になっている設定であるとか。本編では悲劇的な別れとなってしまった、郷秀樹とアキさんが夫婦であったのは良かった。しかし、アキさんがここでも事故で一時意識不明になってしまうのは、そこまでしなくても、と思いました(^^;

 メビウスことヒビノ・ミライが、ウルトラマンである記憶が無い郷秀樹と会った時の「ジャック兄さん!、いやそれでもダメなら・・・・」と呼びかけるセリフも、面白かったですよ。

 

 さて、この平行世界をスーパーヒッポリト星人が侵略。メビウス以外の7名のウルトラマンが失われていた記憶を呼び覚まし、戦います。記憶を呼び覚ますまでの過程に、夢をあきらめない、希望を持って信じる、といったメッセージがこめられているのですが、 そこまではなかなかに良い展開です。

  怪獣が暴れ、被害を受けた街の様子や、人々の姿がよく描かれていたり、出現した怪獣を自衛隊が攻撃したりします。ウルトラシリーズとしては珍しいと思いますが、逆にリアリティが感じられて、平行世界の設定を上手くいかしているなぁ、と感じました。

 

 終盤、いよいよ戦闘シーンとなるのですが、ちょっと消化不良というか、ピンチから脱してさあ反撃だ!というカタルシス感があまり感じられなかった。なぜだろう、と考えてみたのですが、ウルトラ兄弟たちが、それほどピンチに陥っていなかったのですね。7兄弟が出現してからは、それほど苦戦することも無く、 敵を倒してしまう。なので、敵にしても、強敵という感じはさほどありません。

 

 ヒッポリト星人も、得意のブロンズ像に変えてしまったのはメビウスひとりだけ。平成シリーズの3名か、ウルトラ4兄弟をもブロンズ像にしてしまった方が良かったのでは。その方が、ヒッポリト星人の強さも印象づけられたと思いますが、本作ではヒッポリト星人は小物の感が強い。

 

 作品中、ヒッポリト星人を操っていたと見られる「邪心王」なる存在や、世界を救うべく動いている「赤い靴を履いた少女」など、謎を残したままで終わります。謎のままでも良いのでしょうが、単発作品としては、やはり消化不良な感じ。続編が作られればもう少しスッキリするのでしょうが、そんな展開にはなりうるのでしょうか。

 エンディングは、敵を倒して終わりではなく、その後の主人公たちの様子が描かれます。詳しく書きませんが私は「そういうオチかい!」という感想。悪いエンディングではありませんが、続編があるなら、このオチの続きにはして欲しくないなぁ、と思います。

 

 子供たちは満足していましたが、私としては7兄弟が目覚める前後からラストまでは、ちょっと面白くありませんでした。全体を通しては、前作の「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」 の方が面白かったですね。

 しかしながら、豪華キャストで作られた本作は、ウルトラシリーズの一つの区切りとしては意義深いものがあるかな、と思います。

 

posted by いさた at 13:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラ・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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