asahi.com『耐震計算ソフト、印刷物の改ざん可能 電子審査に転換も』
国交省大臣が認定した構造計算ソフトは、印刷する際に文書編集ソフトで別の数値を貼付けるような改ざんが可能。また、
特定の編集ソフトを使えば、印刷前にデータを書換えることが可能。
構造計算ソフトに限らず、およそ印刷機能持ったソフトなら、pdfやDocuWorksに出してしまえば、
印刷したものに手を加えることは可能。耐震計算ソフトに限ったような報道をする必要があるのか?
悪意をもって手を加えるかどうかはまた別の問題。
印刷前のデータの書換えはよくわかりませんが、中間ファイルがテキストファイルか何かになっていて、
エディタで触れるような状態になっているのでしょうか。
偽造問題で、プログラムの計算結果の改ざん防止で対策しようとしても、
多分いたちごっこでエンドレスになりそうです。
国交省は、構造計算書の審査省略制度を見直すことにしたそうですが、外部から監視するような、いろいろな対策を施しても、
本質的なところは、設計・施工者や、計算書を確認・検査する者のモラルを高めるような対策が無いのであれば、
偽造問題に対処する(無くなるとは言いませんが)のは難しいでしょう。
改竄可能なファイル形式が悪いなんていう報道もあったけど、印刷内容を画面に表示してそれをスクリーン・ショットして画像として取り込めば幾らでも書き直しが可能。それを印刷すればいいわけで元の材料がワープロ文書なのかお絵描きソフトのものなのかなんて区別のしようがないです。
パソコン使わなくても印刷したものに別の紙を貼り付けてコピーしてもいいし。
責任の所在をソフトウェアにも広げたいのかもしれませんね。