大阪府柏原市が発注する公共工事で、談合が行われている可能性があるとして、大阪地検が捜査に乗出しています。
入札に参加した業者全員が、公表されている予定価格と同額で応札し、くじ引きで落札者を決定。 事前に予定価格で応札するように談合していた疑いがあるようです。
一般的な談合は、応札者の間で事前に落札者と価格を決め、落札者以外は違う価格で入札することが多いですが、 それとは異なるという点で、「新型談合」と言えるかも知れません。
この方式なら、業務価格を高く保つことができるので、値段のたたき合いにはならないですね。なおかつ、 落札者が適当に丸投げ外注すれば、元請するよりは安くても、仕事を回しあうことも可能。くじ運が強い業者は、丸投げで儲る、 という役得もありますね。
仕事を取りたいがため、最低制限価格で落札しても、請けた後が大変だし、柏原市の手口はなかなか、 考えた方法ですね・・・・とあまり感心している場合ではありませんが・・・・
さて、これらは、市の発注業務ということで、ごく限られた業者間の競争が続いていた可能性がありますね。 このような手口は、入札時に「抜駆け」するのがいると成立しないですから。
市長と業者の関係、市側の関与も疑われているとか。確かに、この方式なら、予定価格を高くとどめておいて、 落札業者からキックバックを受ける、ということも考えられます。
談合の疑いが浮び、予定価格の公表を止めてからは、新型談合と思われる入札はほぼ無くなったようです。 談合の防止策として行われるようになった予定価格の公表ですが、柏原市のように逆用する方法も発明? されたりとイタチごっこですね。
きっと、柏原市以外にも、同じようなケースが全国のどこかで行われているのでしょう。
産経ニュース
大阪・柏原の水道管工事で不正入札 大阪地検特捜部が業者を聴取
2008.9.4 11:47
大阪府柏原市発注の水道配水管工事などの指名競争入札をめぐり、 業者間で最高値の予定価格で応札することを事前に取り決めていた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は4日午前、 競売入札妨害(偽計)の疑いで業者数人を任意同行し、事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、午後にも逮捕する方針。
不正入札はこれまで、事前に業者が話し合って落札業者を決める談合が一般的だった。 落札業者を決めずに入札の参加業者が話し合った上、予定価格と同額で応札する不正の手口は異例といい、特捜部は 「新手の談合」とみて、入札の経緯などを追及する。
関係者によると、市は昨年12月3日、同市法善寺の水道配水管敷設工事の入札を実施、8社が参加した。 予定価格は1162万円、最低制限価格は775万円で、ともに事前に公表されていたが、 参加したすべての業者が予定価格と同額で応札し、くじ引きで市内の業者が落札。 業者間で事前に同額応札が決められていた疑いがもたれている。
この工事では、落札業者が入札に参加した別の親族経営の会社に下請け発注。特捜部は落札業者の社長(75) とともに下請け業者の社長(47)も聴取対象にしているとみられる。
同様のケースがほかに10件あったため、市は今年2月、「談合の疑いがある」と公正取引委員会に通知。 特捜部は公取委から連絡を受け、内偵捜査を進めていた。
2008.9.4 12:12
大阪府柏原市発注の水道配水管工事の指名競争入札をめぐる大阪地検特捜部の一斉聴取を受け、 柏原市の岡本泰明市長が4日午前に記者会見。「市民にご迷惑をかけたことをおわびしたい」と陳謝した上で、 高額落札が続いていたことについて「おかしいと思いながらも確定的な証拠がなく、様子をみていた。 今年に入っても繰り返されたため談合だと確信し、公正取引委員会に通知した。市側の関与は全くない」と強調した。
関係者によると、異例の入札となったのは市が昨年10月〜今年2月に発注した工事11件で、 内訳は水道配水管7件、土木2件、舗装2件。 参加業者は事前に公表された約100万円〜約2000万円の予定価格で応札、受注業者はくじで決まっていた。
市は公取委に通知はしたものの、市独自で聞き取り調査を行っていなかった。 一方で今年4月から予定価格を事後公表に変更。その結果、同月以降、耐震設計の入札1件以外、 予定価格と同額での受注はなくなったという。
今回の入札の背景について、市内で繰り広げられてきた水道工事業者の“利権争い”を指摘する声もある。 ある市議は「業者は2大グループに分かれている。その中で市長を抱き込んだグループが利権を得るともささやかれている」 と打ち明けた。





一応「くじ引き」が入っているという辺りで、「公平性」が保たれているかのような錯覚を覚えるわけですね。非常に興味深い談合です。こういう悪知恵って、ドンドン出てくるんですね。
入札の参加者全員がグルになっていれば、こういう談合も可能。予定価格の公表が徒になってしまったケースですね。
談合問題は建設業界の暗部の一つですが、いろいろなシステムが編みだされるものですね。
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