青森県田舎館村の名物となっている「田んぼアート」で、スポンサー広告の部分に関して、田んぼの地権者からクレームがつき、広告部分の苗の抜取り作業が行われているそうです。
抗議は、事前に連絡が無かった、企業の宣伝は許されない、ということだそうです。
運営者側は、スポンサー広告で、かさむ運営費を稼ぎ出したかったのでしょうが、当の田んぼの地権者の抗議なので、飲まざるを得なかったのでしょう。「企業の宣伝は許されない」という意見が、田んぼアートは村おこしであり、芸術と広告は相容れない、という見解からのものであれば、今後、スポンサーをつけることが難しくなりそうですね。
運営費がかさむ、ということは、田んぼアートが何らかの収益を生むか、どこからともなく援助が行われるか、といったことが無ければ、やがてコスト面から中止せざるを得ない状況になる可能性があります。
広告などに頼らず、自前で運営できればそれが最も良いのでしょうが、それが難しい状況にあるようなので、何らかの知恵を絞らねばならないでしょうね。独立運営で行ける妙案か、それとも異なる形態でスポンサーを募ることを考えるか。私は、表だって広告が目につかなければ、スポンサーから出資してもらう方法も良いと思いますけれども。
このような問題は、町おこし・村おこし事業がぶつかる典型的な壁の一つかも知れません。
さて、抜いた後の苗はどうするのでしょうか。簡単にどこかに植替えるわけにも行かないかも知れませんが、ただ捨ててしまうのはもったいないですねぇ。何とか別の方法で利用できないものでしょうか。
asahi.com
田んぼアート、広告いらない 地権者抗議で苗抜き取り
2008年7月4日15時0分
青森県田舎館(いなかだて)村の名物「田んぼアート」が今年から採り入れたスポンサーの広告に、田んぼの地権者からクレームがつき、主催する同村むらおこし推進協議会(会長・鈴木孝雄村長)は4日午前、企業のロゴなどの部分の苗を抜き取った。
田んぼアートは紫や緑など葉や茎の色の異なる稲を植えてつくり、田植えから1カ月半ほどで見頃を迎える。今年で16回目で、昨年は24万人が見学に訪れた。しかし、運営費がかさむため増収策を検討。地元新聞社の東奥日報社が創刊120周年記念の事業として、田んぼへの「広告掲載」を申し入れ、4月に同協議会で正式に決定した。広告料は200万円という。6月1日に田植えを終え、大黒様の図柄の下に、日本航空の「JAL」と「東奥日報120周年」のロゴを入れた。
しかし、田んぼの地権者の佐藤隆司・前村長が6月下旬、広告掲載について「事前に知らせがない。企業の宣伝は許されない」と抗議。同協議会は3日、広告部分の苗の抜き取りを決めた。
同協議会の事務局が置かれた同村産業課の太田信吾課長は「地権者への連絡が不十分だった。残念なことをした」と話す。
抜き取り作業が行われた田んぼ周辺には、田植えを手伝った地元住民らも集まった。「せっかく植えたのに、抜かないでほしい」と納得のいかない様子の人もいた。



