国交省のCAD製図基準が変った、というので一応見に行ったところ、 SXFブラウザの新バージョンが公開されていました。
今回のバージョンアップで目を引くのは、CAD製図基準との適合性チェック機能が追加された、という点ですね。
製図基準は、H16.6版に対してのものなので、やがては、
新しいCAD製図基準に対応したバージョンが出てくるのでしょう。
改定されたCAD製図基準が適用されるのは、H21.1以降ということなので、
今年の暮れぐらいにまたバージョンアップするのでしょうね。
新バージョンのブラウザをインストールして、適合性チェック機能を試してみたのですが、チェックレベルを「警告」 「注意」「チェック無し」などにカスタマイズできるようです。デフォルトでは、レイヤ名と図面サイズが「警告」 レベルになっています。発注者がまず気になるのはこの辺ということなんでしょうね。
その気になれば、文字サイズをはじめ、線色・線種・線の太さなど諸々をまさに「機械的に」チェックできるようです。 製図基準への適合をチェックする有償ソフトがすでにありますが、今回のバージョンアップで商売敵の出現、 といったところでしょうか。
実務者として心配なのは、これでCAD製図基準への適合、という設計業務の本質からは、 ちょっと外れた点に血道を上げるケースが増えてくるのではないか、という点ですね。とにかく杓子定規にチェックして、ダメ! ダメ!となり、つまらぬ労力を消費せねばならない事態への恐れ。
ちなみに、バージョン3.1は以前のバージョンと併存可、 ただし旧バージョンへの上書きインストールはNGだそうです。
CALS/EC 電子納品に関する要領・基準
http://www.cals-ed.jp/index.html