先日の秋葉原通り魔事件の犯人の両親が、謝罪したという。やはり、両親は、 このような凶悪事件を起した犯人を育てた親として、責任を感じて謝罪したのでしょうか。だとすれば、 同じ親として心情は理解できます。
しかし、犯人は25歳と「一応」大人。普通なら自分の行動には自分で責任をもつべきであり、 犯人自身が謝罪するならともかく、まずは両親が謝罪というのは奇異に感じます。というか、 マスコミのあつかいの大きさが奇異に感じる原因かも知れません。
犯人の生立ちなど、いろいろな情報が明らかになっていっています。犯行に至るまでの要因のうち、 家庭環境の影響が無いとは言いきれませんが、この両親の謝罪をトリガーに、過度に取沙汰されなければ良いですが。 ワイドショー化すれば、事件の本質が霞んでいくだけです。
(関連記事)
秋葉原で通り魔事件
asahi.com
「重大な事件を犯し申し訳ない」 加藤容疑者の両親謝罪
2008年6月11日3時3分
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂の疑いで逮捕、送検された加藤智大容疑者(25)の両親が10日夜、 青森市内の自宅前で報道陣を前に謝罪した。
謝罪会見が始まったのは同日午後7時25分ごろ。車で自宅に戻った両親が事件後初めて報道陣の前に姿を見せた。 両親は玄関前に並んで立ち、母親(53)が一礼。父親(49)が「息子が重大な事件を犯し、 社会に与えた不安もかなりあり、本当に申し訳ございませんでした」とはっきりした口調で話した。
報道陣が事件前の加藤容疑者の様子などについて質問すると、「警視庁の事情聴取を受けたばかりなので」と遮り、 「謝っても謝っても償いきれるものではないと思います」などと話した。記者会見中に母親が倒れ、 父親が抱きかかえるように室内に入っていった。
加藤容疑者の両親は近隣でも教育熱心と知られ、 小学校低学年のころから加藤容疑者にそろばん塾などの習い事をさせていたという。
子どもが加藤容疑者と小中学校で一緒だった近所の女性は、加藤容疑者が中学に進学したころ、 反抗期を迎えた息子たちについて母親から何度か相談を持ちかけられた。 互いに子どものことを相談し合うことはなかったため、記憶に残っていた。
友人らによると、加藤容疑者は県立の進学校の高校に合格したものの、成績は伸び悩み、 一方で自動車に興味を持ち始めたという。進路についても、4年制大学への進学を望んでいた両親の思いに従わず、 自動車整備関係の短大に進学したという。