2011年08月19日

大阪府本庁舎の咲洲全面移転を断念

 橋下大阪府知事が、府の本庁舎の咲洲への全面移転を断念するとのことです。先日の東日本大震災で、咲洲庁舎の耐震性能、特に長周期地震動への性能不足が露呈し、防災拠点としては無理があるとの判断のようです。

 東日本大震災時には、咲洲庁舎は10分間揺れて最上階付近の最大振幅は2.7mあり、360箇所が損傷したそうです。この時の震度は3。これがもっと震源が近い南海地震になると、はるかに地震力は大きいでしょうから(専門家の中には最大振幅が12m以上になるといった意見も・・・)、これではかなりの耐震補強を施す必要があり、そのあたりで移転断念、という判断になったようです。

 咲洲のある南港周辺では、建物だけでなく地盤あるいは道路・橋が地震でやられる可能性がありますし、海のそばで津波も心配です。建物を補強しても、周辺インフラの破壊で府庁が孤立する可能性もありますから、防災拠点としては立地自体に問題があるように思います。

 

 知事が自説に固執せず、早い段階で断念に至った判断は良かったのではないかと思います。その反面、大阪府庁の防災拠点としての機能については問題が露呈しただけで、解決の方向が見えていません。

 咲洲は断念、現在の本庁舎は建物が古いため耐震補強が大変、ではどうするか、という点ではまだ名案が無いように思われます。

 現本庁舎の近くで新しい庁舎を建設する、という方法が結局、もっとも良い解決案だと感じますが、巨大な赤字を抱えて、咲洲庁舎に金をつぎ込んでいる今の財政状況では、その実現は難しそうです。

 

 咲洲庁舎は「安物買いの銭失い」、そんな言葉をあてたくなりますね。明らかに「失敗」となれば、この秋の府知事・市長選に影響が出るでしょう。

 

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posted by いさた at 15:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 時事(なにわ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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