国土交通省の調査によると、「崩落寸前」の状態に陥っている道路橋が121橋、
通行できる車両に制限のある橋は680橋あるそうです。どれぐらいの数を調べたのか書いていませんが、
国内にあるという約15万橋を調べたのでしょうか、それとも一部分の結果なのでしょうか。
橋の崩落、というとアメリカ・ミネアポリスでの崩落事故を思い起こしますが、それに近い状態なのかどうか。
設計に携わる身として「崩落寸前」という言葉を聞くと、
脆性的破壊(割り箸が折れるような壊れ方)が急速に進行する状態をイメージしますが、どうもこの元記事でのそれは、
ちょっとオーバーな表現のような気がします。
古い時代の設計といえど、部分的に徐々に壊れることはあっても、
主要部が脆性的破壊を起こさないように配慮はされていると思うのですがね。
しかし、金属疲労やアルカリ骨材反応、塩害といった、昔はそれほど知見が無かったことが原因の老朽化であれば、
脆性破壊につながる可能性もあるか?
おおよそ50年ぐらいは使えるだろう、という見通しが甘く、30〜40年ぐらいで老朽化してきています。理論的に設計・
施工して実物をつくってみたら、思ったほど耐久性が無かった、というところでしょうか。
また、これまでメンテナンスが十分に行われておらず、損傷部が放置されてきたのも、
結果的に問題を大きくすることにつながっています。作った後は放置、ではなくて、保守をすることが大事なのですね。
こういった補修が必要な橋はこれから増えていきます。コストも必要ですが、補修のための技術も必要になります。
新規設計よりも、既存の構造物を相手にする補修設計の方がずっと難しいと感じます。「補修の補修」
がいるようなことにならないよう、気をつけねばならないですね。
そして、補修後は、これまでの教訓から適切なメンテナンスを行うべきでしょう。
そうするとまたコストがかかってしまいますね・・・
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